「ママ、これ買って~!」
スーパーやコンビニに行くたびに、毎回のように繰り返されるこのセリフ。
つい「今日はいいか」とお菓子を買ってしまい、気づけば毎月のちょっとした出費が積み重なっている…そんなこと、ありませんか?
わが家もまさにそうでした。
でも、ある日ふと思いついて「家庭内通貨制度」を始めてみたんです。
お手伝いをしたら“こどもコイン”がもらえて、それでお菓子を“買う”という仕組み。
遊び感覚で始めたのに、子どもたちの行動も意識も、そして家計も少しずつ変わってきました。
今回は、そんなわが家の「家庭内通貨」実践レポートを紹介します。
お金の大切さを楽しみながら伝えたい方、そしてちょっとおねだりを減らしたい方に、ぜひ読んでもらえたらうれしいです!
「“ママこれ買って”が止まらない…わが家のおねだり問題」
子どもとのお出かけ、特にスーパーやドラックストアに行くと、
「ママ、これ買って!」
「え~これだけでいいから!」
「おりこうにしてたからいいでしょ?」
…そんなやり取り、毎回のように繰り返していました。
もちろん毎回は買っていませんが、タイミングや子どもの機嫌によっては「今日はいいか」と買ってしまう日も。
たった100円でも、積み重なれば月に数千円、年単位で見ると結構な出費に…。
それに、子ども自身も「欲しいもの=すぐ手に入る」という感覚になってきているようで、
これって本当にいいのかな?と、ふと不安になったんです。いろいろ試行錯誤をしていました。
お金の価値や「欲しいものを手に入れるにはどうすればいいか」を、
もっとリアルに体感させられたらいいな…。
そう思ったことが、「家庭内通貨」を導入するきっかけになりました。
お金の大切さを伝えたくて始めた“家庭内通貨”
おねだりが日常になっていたある日、ふと「どうしたら“欲しい”を自分で考えられるようになるんだろう?」と考えました。
まだ小さな子どもに「お金の教育」と言っても難しそうだけど、
遊び感覚で“買う・貯める・選ぶ”が体験できたらいいかも!
そんなとき思いついたのが「家庭内通貨」。
子どもがお手伝いなどで“こども通貨”をもらい、その通貨を使ってお菓子を買う仕組みです。
あくまで楽しみながら。
でもその中に「働く→もらう→使う」という流れが自然と含まれているんです。
わが家の家庭内通貨ルールと使い方
家庭内通貨は、紙で手作りした“ペソ”を使っています。(外国通貨にもペソがあるみたいで後で知りました。全く関連がありません)
もちろんデザインは自由!おはじきやスタンプでもOK
我が家のルール
思いやり通貨
我が家は兄弟ケンカが日常茶飯事!でも思いやりペソを導入してありがとうを形にしました。
兄弟にそれぞれ別の色の通貨を用意して、相手にありがとうやお礼の気持ちをペソとして返せるようにしました。自分の色のペソは使えないルールで、相手の色のペソだけが使えます。
お菓子には「価格」を設定。
お菓子選びと通貨の基準
自分の“お金”で選ぶから、欲しいものをじっくり考えるようになりました。
買いすぎ防止にもなるし、親の「これはダメ」よりも納得感があるようです。
子どもたちの反応は?“買う”経験から得た気づき
最初は「なんでお菓子がただじゃないの!?」とプチ反発(笑)
でも、実際にお手伝いをして通貨をもらえると、だんだん嬉しそうな表情に。
「あと100ペソでポテチ買える!」
「きょう300ペソためたよ!」
自分で貯めて買う達成感を味わっているようです。
そして意外だったのが、物を大事にするようになったこと。
「せっかく買ったんだから大事に食べる」
「次はあれが買いたいからガマンする」など、我慢や計画の力も育ってきました。
ちなみに下の子はまだまだ買い物中に「これほしい!」となりますが、「それを買うには2000ペソだけど挑戦する?」と聞くようにしています。
親の“つい買っちゃう”が減った!家計にも変化が
これまでは「まぁいいか」で買っていたお菓子や小物も、家庭内通貨制度にしたことで自然と回数が減りました。
親としても“買ってあげなきゃかわいそう”という感覚が減り、
「自分でがんばってゲットしようね」と前向きに言えるように。
結果的に、お菓子代やちょっとした散財がグッと減って、家計にもやさしい効果が。
子どもも親も、「買うこと」にちゃんと向き合えるようになったのは大きな収穫です。
やってよかった!でも気をつけたい3つのこと
家庭内通貨はメリットがたくさんありますが、やってみて気をつけたい点もありました。
- 報酬バランスに注意
→ 高すぎると“金目当て”に。適度な価値設定がカギ。 - 競争になりすぎない工夫を
→ 兄弟姉妹がいる場合は「平等感」を大切に。 - 親もルールを守ること
→ 「今日は特別ね」が続くと制度が崩壊します(笑)
遊びと教育のバランスを取りながら、
“通貨制度”を楽しく続けるコツは、親も一緒に楽しむことだと感じました。
遊びながら学べる“家庭内通貨”、試す価値アリです!
「ママこれ買って!」の悩みが減ったこと、
そして子どもたちが“買うこと”に責任を持ち始めたこと。
家庭内通貨は、思っていた以上にいろんな学びや成長につながるアイデアでした。
もちろん完璧じゃなくても大丈夫。
ご家庭に合ったルールで、ちょっとした遊びから始めてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は、子どもたちに「家庭内通貨」を導入したわが家の実践例をご紹介しました。
お菓子を買うという日常の中に、
そんな学びのチャンスがあることを、改めて感じました。
最初は手探りでしたが、親子で楽しみながら続けられています。「買って!」が多くて困ってる…という方の参考になればうれしいです。
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